VOICE
UNPLANで働く他のスタッフのインタビュー
2016年6月から、FIKAの関連企業でヴァケーションレンタル物件の運営管理に携わってきました。その後、hostel DEN(以下、DEN)が開業するにあたって、オープニングスタッフとして、2018年2月からホステルの運営業務を担当しています。
思い返すと、学生時代、英語は一番興味があって得意な科目でした。国際系の大学に進学すると、授業は全て英語で行われ、全学生の2, 3割が留学生という環境。英語を話すことが自然になっていましたね。
アメリカ・オレゴン州、インドネシア・ジャカルタへそれぞれ1年間留学も経験しました。ジャカルタでは、語学だけでなく、他国から集まった留学生とインドネシアの文化や音楽を学ぶ機会があって、とても充実していました。
日本で過ごす学生生活の中では、留学生に和太鼓を教えたり、日本の良さや文化を伝えたりする活動もしていました。
「海外で働きたい、ベンチャー企業で成長したい」という思いで、大学卒業後の就職先を決めました。ブランド品の買取・販売のビジネスに関わり、マレーシアに赴任して店舗運営を行なっていました。
1年くらい働いてみて、「働いている場所は海外だけど、何か足りない」という違和感を感じました。プライベートでは、ちょうど娘が生まれるタイミングで「イキイキと仕事をする父親像を見せたい」という気持ちも出てきました。
過去を振り返って、自分のやりがいや喜びを感じることは何だろうとを考えた時に、思い出したのが、学生時代のこと。日本の魅力を紹介して喜んでくれた留学生の顔、そんな姿を見て自分自身もとても嬉しくなったことを思い出しました。
ちょうど2020年の東京オリンピック開催が決定した時期で、訪日外国人観光客に関わる仕事に就きたいとを考え始めました。学生時代から海外旅行でよく利用していて身近なホステルやゲストハウスを中心に転職先を探し始めました。
そして、メンバー募集を行っていたFIKAに出会い、就職しました。
現在は、DENのマネージャーというポジションですが、仕事はホステル運営に関することはなんでもやっています。清掃やフロント業務、イベントの企画・運営、二段ベッドのはしごが壊れたら修理も…(笑)。
仕事をする中で心がけているのは、常にポジティブであること!
前に担当していた業務で、先輩から言われた「できないと決めつけたら終わり。でも、できる方法を考えたらたくさんある。探してみなよ。」 という言葉が自分の基本指針になっていますね。
あと、失敗しても一緒に働くスタッフが助けてくれる雰囲気があるので、ポジティブでいられるのだと思っています。
DEN含めFIKAは、組織としてフラットだなと感じます。上下関係を感じることがあまりありません。そして、決断から実行までにスピード感があります。自分が「やりたい」と言えば、基本的にYESをもらえるのでチャレンジし放題。まだまだ発展の可能性があるホステル業界の最先端で、学び、挑戦しながら働けることは大きな魅力ですね。
マネージャーの視点として、一緒に働くスタッフには楽しく、得意分野を活かしてながら働いてほしいと思っています。そんな環境を整えることが自分の役割だとも思っています。
それを強く意識したのが、Work exchange program(※1)の経験です。
2018年12月に18日間、タイ・バンコクにあるOnce Again Hostelでインターンとして派遣されました。
チェックインや観光案内のフロント業務や、ツアーの運営に関わらせてもらいました。
タイは観光大国で、バンコクはホステル激戦区。そんな中で、Once Aagain Hostelは、抜きん出ている印象です。働くメンバーもイベントの質も、地域へのひらかれ方も。
一緒に働いていたスタッフは、みんなモチベーション高く、得意分野を活かして楽しそうに働いていました。こんな素晴らしいメンバーをどうやって採用しているのだろうと思い、Once Again Hostelの採用方針を聞いてみました。
採用する際に、「ここで働くことがその人のキャリアにとってプラスになるのか、その人の持つ才能を活かして働けるか」ということを深く考えるのだそうです。
その人の得意分野を活かすことができる環境を整備できたら、高いパフォーマンスを保ちながら、楽しく働いてくれる。これは本人が働くことにポジティブになれるだけでなく、一緒に働くメンバーや組織にとっても大きなプラスになります。
これは、新鮮で大きな気づきでした。
それから、Once Aagain Hhostelは、ご近所さんともとても仲よしなのに驚きました。イベントに大勢の地域の方がやってきて盛り上がるのはもちろん、地域の飲食店やランドリーショップと一緒に協力して、ゲストを迎える体制をつくっていました。もちろんスタッフは地域のことをよく知っていて、ゲストの質問にも適切で、魅力的な回答や提案をしていました。
ホステル単体ではなく地域を巻き込んで、ホステル運営を行うスタイルが本当に素晴らしいなと思いました。
それと同時に、「自分は、ホステルの周りのこと、地域のことを知らなさすぎる」と反省しました。ゲストがスタッフに質問するのは、ガイドブックに載っていないLocalな情報、スタッフ独自の情報が知りたいからなのに、これまで分からない時にgoogle検索していた自分が恥ずかしくなりました。
インターンを終えて、DENに戻ってきてから、DEN周辺の街歩きを始めました。DENのまわりには、ゲストに紹介したい魅力的な場所がたくさんあることに気づきました。和紙作りの体験など、日本らしさを感じられる場所も多くあります。
地域との接点を大事に、DEN周辺をどんどん開拓していきたいなと思っています。
この「地域」というキーワード、実はDENのオーナーも強い想いを持っています。DENには、建物を所有するオーナーがいて、FIKAがホステル内部の運営を委託される形で営業しています。オーナーの方は、もともとDENの近くで生まれ育っていて、地域活性化に繋げたいという想いでDENをオープンしました。
その想いに、すごく共感しています。私も、DENがゲストだけでなく、地域にとっても魅力的な場所になったらいいなと思っています。
DENでゲストやスタッフ、地域の方々が交流する、新しい繋がりが生まれる、そんな場所になったらいいな。さらにいうと、DENというスペースを使って、何か社会貢献できる仕組みを作れないかなと、オーナーと企んでいます(笑)。
オーナーの方やDENのメンバーと協力して、地域に溶け込み、巻き込みながら、ホステルを運営していきたいと思っています。
今後、ゲストにも地域にも、DENが必要と思ってもらえるような存在になるよう目指していきたいです。
あと、Work exchange programで、せっかくタイに滞在するのだから、タイという国を知りたい、タイで暮らす人たちにたくさん出会いたいと思って、下調べは入念にしました。
インターン先以外に、レビュー評価の高い5ヶ所のホステル、1ヶ所のホテルに滞在して、タイの宿泊業の最先端を学んできました。
また、以前DENに宿泊したタイ人のゲストと、バンコクで再会して、いろいろな場所に車で案内してもらいました。なんと18日間のバンコク滞在のうち、5回くらいは会ったかな(笑)。とても仲よくなって、かなりディープなタイを知ることができました。
結局、私は、「どんな人に出会えるか」という期待感で、旅へ出ているんでしょうね。景色や食べ物も楽しみだけど、その場所にどんな人たちが住んでいるのか、何を考えているのか知りたいという好奇心が抑えられない(笑)。
そういう意味で、毎日ゲストとの新しい出会いがあり、常に変化があるホステルで働くのは私にとって自然なことなのかもしれません。
(2019.01 at hostel DEN)
※1 Work exchange programとは、社内制度の一つで、人事交流を兼ねた海外研修プログラム。交換留学のように、提携先のホステルとお互いのスタッフを派遣し合って、インターンとして勤務する仕組み。
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